唯一無二の個性派俳優 ムロツヨシさんの魅力とは?
- ムロツヨシさんのデビューのきっかけは?
- ムロツヨシさんがブレイクしたきっかけは?
- ムロツヨシさんのSNS戦略はどうやってるの?
芸能界は魅力的で多くの人が憧れる世界ですが、その裏側やタレントのプロフィール、キャリアパス、ストーリーなどは意外と知られていないものです。
そこで、この記事ではムロツヨシさんの
- プロフィール詳細
- キャリアの歩み
- 現在の所属事務所とその特色
- SNS戦略
- 私生活やリフレッシュ方法
などを幅広く解説しています。
この情報をもとに行動することで、あなたも自分自身の目標やキャリアに役立てることができるでしょう。
下積み時代が長かったムロツヨシさんですので、読み終わった後で次のステップの参考にできることがあるかもしれません。
ぜひ最後までお読みください。
ムロツヨシさんのプロフィール
真骨頂は、笑いの演技
- 名前:ムロツヨシ
- 出身地:神奈川県
- 生年月日:1976年1月23日
- 職業:俳優、演出家
- 事務所:ash&A(アッシュアンドエー)
- 趣味・特技:鍋料理
- 主な出演作:ドラマ「踊る大捜査線シリーズ」「新解釈・日本史」「大恋愛〜僕を忘れる君と」「今日から俺は!!」「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」「うちの弁護士は手がかかる」、NHK大河ドラマ「平清盛」「どうする家康」、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、映画「銀魂」「最高の人生の見つけ方」「川っぺりムコリッタ」「身代わり忠臣蔵」
「ムロツヨシ」は思いつきでつけた名前
小さい頃に両親が離婚し親権は父親に、後に親戚の家に預けられるという複雑な環境で育ったムロツヨシさん。
本名を非公開にしてカタカナの「ムロツヨシ」にしたのは、本名は画数の多い漢字で見にくいことや、母親に俳優活動をしていることを知られたくなかったからだそう。
単なる思いつきで付けた名前だと明かしています。
苗字と名前の区切りはないとのことで、英語表記でも空白なしの表記で記述されていますが、インタビューなどでは「ムロさん」や「ツヨシ」などと書かれていることもあるので、区切りをつけるときがあるのかもしれませんね。
思いつきでつけた名前ですが、今では皆に覚えてもらえるので5文字のカタカナにして良かったと語っています。
人の懐に入るのが得意な性格
幼い頃、親戚の家で育てられたというムロツヨシさんは、防衛反応として嫌われないように生きてきたと明かしています。
預かってもらっているという想いから、楽しそうにしている自分を見せたい、周りが笑ってくれることで自分の存在意義があると感じていたそうです。
そういった背景もあってか、「人の懐に入るのが大好き」だと語っています。
出会った人には嫌われたくないというのが本音だそうで、嫌われているなと感じたら、逆に関係性を築くチャンスだと思うほどの前向きな性格。
人とのつながりを大切にしているそうです。
ムロツヨシさんのデビューまでのステップ
長かった下積み時代
- 芸能界に興味を持ったきっかけ:19歳のときに観た段田安則さんの芝居
- 最初のオーディションまたはスカウト:本広克行監督の会社からのオファー
- 練習生または養成所の期間:8年
- 初の仕事(CM, ドラマ, 映画など):映画「サマータイムマシン・ブルース」
- デビュー作(シングル, アルバム, 映画など):映画「サマータイムマシン・ブルース
難関大学を中退して俳優の道に
高校時代は勉強しなかったので現役では大学には入れず、一浪して東京理科大学に合格。
良い大学に入ることだけを目標に勉強して、自由なキャンパスライフに期待をしていたそう。
ですが入学後には楽しみを見つけられず、周りにやりたいことがある人がいたことに衝撃を受けたと明かしています。
そんななか、ファンだった深津絵里さんが出演する舞台を観に行ったときに、最後の段田安則さんの演技に惹かれ俳優になることを決意、大学も3ヵ月で中退することに決めたそうです。
長い下積み時代を経験
高校時代は勉強せずに楽しむことを考えて、卒業後の1年間で成績を上げて東京理科大学に合格したムロツヨシさん。
やればできるという自信がついたと語っています。
ただその後は勉強で達成できたので仕事でもできるのではという根拠のない自信に悩まされたとのこと。
大学を辞めてからは俳優養成所への入所やワークショップへの参加、劇団の研究生として入団していたこともあったそうです。
ですが活動を続けながら、自分でやりたいという思いが強くなり一人芝居をすることに。
その後は仲間を募って劇団を立ち上げましたが、仲間とムロツヨシさんとの熱意に温度差があり、発起者にもかかわらずクビに。
この先どうするか自問自答し、役者を続けることを決心したと語っています。
じゃあどうすれば続けることができるのかを考えたときに、自分ひとりのやり方では通用しない、人のチカラを借りて自信を作り上げたいと思うように。
そこから「ムロツヨシ」を売り込むため、業界人がいる飲み会に参加しては「僕を使ってください、損はさせません」と、プライドを捨てて自分を売り込む営業に挑みました。
あるきっかけから本広克行監督と飲み会で会うことができた際に売り込み、その甲斐あって2005年公開の映画「サマータイムマシン・ブルース」に出演するという初仕事をつかみ取りました。
その後も下積みは続く・・・
2005年の映画「サマータイムマシン・ブルース」への出演でこの先仕事が来ると期待していたのも束の間、またバイト生活に戻ってしまいます。
そんなときユースケ・サンタマリアさんに言われた「バイトを辞めて俳優業1本にした方がいい、ムロさんは社交性があるからバイトで生活できてしまう」という言葉で、30歳でバイト生活を辞めたそうです。その後は周りの人に借金をしながらも、芝居だけの道を貫きました。名もない役、1話だけの役や脇役などで、多くの作品に出演はしていましたが、俳優業でご飯を食べられるようになったのは37歳のときと明かしています。
ムロツヨシさんが注目を集めたきっかけは?
「勇者ヨシヒコシリーズ」で
個性的なキャラクターで演技が注目されはじめたムロツヨシさんは、2011年から放送された「勇者ヨシヒコシリーズ」で視聴者に強烈な印象を与えました。
メレブ役のおもしろい人は誰?と話題に。
このドラマがきっかけでムロツヨシさんを知った視聴者も多いのではないでしょうか。
ドラマの舞台はロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」の世界。
ムロツヨシさん演じるメレブは“ビミョーな呪文を得意とする魔法使い”。
その後も長い付き合いとなる福田雄一監督からは、「好きなことをやっていい」と言われ、本当に好きなことをやったと明かしています。
その振り切った演技が役のキャラクターとマッチして多くの人に印象を残すきっかけになりました。
シリーズは2012年、2016年にも放送され、ファンの多い作品です。
深夜枠の役者が朝ドラに出演NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」
2013年にNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に出演することで知名度が一気にアップしました。
それまで福田監督のもと、好きなようにふざけたり大声を出したりする演技も受け入れられ、深夜番組などの出演が多かったムロツヨシさん。
福田監督の映画「HK変態仮面」でも好きなように演じたそうです。
その演技がきっかけとなり、朝ドラ「ごちそうさん」に出演。
オーディションではなくオファーがきたとのこと。
さらに「朝ドラだからとかドラマのルールとか無視してください、壊してくれた方がおもしろい」と言われたそうです。
「やり過ぎだと思ったら止めてください」と伝えていたのにもかかわらず、一度も何も言われることなく受け入れられたと明かしています。
大声を出すというような深夜向けの演技もそのまま採用。
ムロツヨシさんの個性と演技力が認められ、深夜番組を見ないような層にも名前を知ってもらうきっかけとなり、知名度は全国区に広がりました。
スタジオコントにも挑戦
2013年からはNHKのバラエティ番組「LIFE!~人生に捧げるコント~」に出演。
今までも喜劇を演じたりコメディードラマに出演したりして“笑わせる”ということに挑戦してきましたが、スタジオコントとは何かが違うと感じているそう。
ですが“笑ってほしい”という気持ちは変わらないとのことで、自分で決断した方法でやっていたと語っています。
それまでドラマで個性的な役をしてきたムロツヨシさんですが、この作品でより一層コメディ要素の強い役者というイメージが浸透したとも言えるでしょう。
2018年に42歳でエランドール賞新人賞を受賞
エランドール賞は将来有望な新人俳優などを選出して表彰される賞で、ムロツヨシさんは2018年に受賞しました。
42歳という年齢での受賞は大きな話題に。
2016年~2017年にかけて映画「銀魂」「斉木楠雄のΨ難」「DESTINY 鎌倉ものがたり」、ドラマ「勇者ヨシヒコと導かれし七人」「おんな城主 直虎」「スーパーサラリーマン左江内氏」など、話題作への出演が多かったことから注目されたのでしょう。
20代30代で役者を目指して頑張っている人たちにとって、大きな励みになったことでしょう。
恋愛ドラマへの出演が大きな反響
これまではコメディや喜劇などに多く出演し、そのキャラクターを作り上げてきたムロツヨシさん。
2018年に放送された恋愛ドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」のオファーがきたときには、自分がこのドラマに出ていいものか、と悩んだと明かしています。
当初は恋愛ドラマでヒロインの相手という役柄が受け入れられないのではないかと、プレッシャーに感じていたそう。
台本を見て役の人間性をつかむため、本音を汲み取るために監督と何度も話合いをしながら撮影を進めていったと語っています。
その甲斐もあり、放送される度に大きな話題に。
一途にヒロインを愛する場面の放送後には「ムロツヨシイケメン説」も浮上するほど、反響が大きかったことが伺えます。この作品でコメディだけでなく、恋愛ドラマにもハマる役幅のある役者ということが認知されたと言えるでしょう。
現在の所属事務所を解説
所属タレントは2名
- 事務所名:ash&A(アッシュアンドエー)
- 設立年:2022年3月
- 代表者:砂長義雄
- 主な所属タレント:ムロツヨシ、本多力
前事務所から“暖簾分け”した事務所
ムロツヨシさんは2022年4月より、ash&Aに所属しています。
それまで所属していたash&Dから一部をとってash&Aと命名。当初所属タレントはムロツヨシさん1名でしたが、2022年9月より本多力さんが所属となり、2024年3月現在で所属タレント2人の事務所です。
アッシュ&Aの「A」には始まりのA、ActorのA、AnswerのAが込められているとのこと。
前事務所のコントユニット「シティーボーイズ」が創った場所でのびのびやらせてもらえたので、今度は自分の場所を創り、若い人たちとモノづくりをしていきたい、という想いで立ち上げたそうです。
教えてもらったことにムロツヨシならではの味も加えて、新しい答えを見つけていきたいと語っています。
過去の事務所と移籍のポイント
ASH&Dコーポレーションに14年間所属
ムロツヨシさんはash&Aに移籍する前は、「シティボーイズ」(大竹まことさん、きたろうさん、斉木しげるさん)が立ち上げた事務所ASH&Dコーポレーションに14年間所属していました。
退社時には、シティーボーイズに拾ってもらったことに感謝していると当時を振り返りました。
ムロツヨシさんが31歳のときに、きたろうさんの誘いで舞台に客演。
当初技量を認められていなかったけれど、アドリブで笑いをとるなどをして信頼を勝ち取ったそうです。
ASH&Dコーポレーションには2024年3月現在、シティーボーイズの3人、久本朋子さん、阿佐ヶ谷姉妹などが所属しています。
ムロツヨシさんの芸能活動を分析!
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SNS戦略とファン接点作り
X
多くの芸能人との繋がりがあるムロツヨシさんは豪華メンバーを集めてお鍋をふるまうことがあるとか。
過去には小栗旬さん、菅田将暉さん、山田孝之さん、綾野剛さんなどが集まった様子がTwitterに上がり話題になりました。
またポエム調の文章もムロツヨシさんらしさが出ていて、毎回どんなつぶやきがアップされるのか注目されています。
出演中や撮影中の作品についての様子はXでの投稿がメインのようです。
そのときは更新頻度も高く1日に何度も更新されることもあり、細かく紹介されています。
2017年4月に、渡辺直美さんに教わってInstagramアカウントを開設。
開設後5時間でフォロワー数が20万人を突破するなど話題になりました。
すでにさまざまな作品に出演していて知名度も高かったため、Instagramの開設を待ち望んでいた人たちが多かったのだとか。
またX(旧Twitter)では幅広い交友関係がわかるような写真があがったこともあり、Instagramでも豪華メンバーとの投稿が期待されていたとも言われています。
在宅期間中は朝は8:16からインスタライブをしていたとのこと。
友人が出ているNHKの朝ドラ終了後から始めるために、中途半端な時間になったそうです。
ムロツヨシさんらしい理由ですね。
仕事に関しての投稿はXに比べて少なく、更新頻度は時期によって違いますが、数か月に1度ほどと少なめです。
メディア露出とポジショニング
- 主な露出メディア:テレビドラマ、映画、舞台
- ポジショニング:俳優として高く評価され、唯一無二の個性派俳優として活躍。プライベートでは交友関係が広いことで知られている。
ムロツヨシさんは多くのテレビドラマや映画、舞台で活躍しています。
コメディや喜劇、人間ドラマや恋愛ドラマなど、その個性的な演技力で高い評価を得ています。
笑いのとれる演技で存在感を示したと思えば、恋愛ドラマでヒロインの相手役や人間ドラマで父親役、さらにバラエティ番組では芸人顔負けのトーク力を発揮するなど、どのジャンルでも活躍を見せています。
また2008年から2022年まで自身で脚本、演出、出演している舞台「muro式」を定期的に開催するなど、舞台での活躍も見られます。
ポジショニングとしては、バイプレイヤーとしても主演俳優としても存在感を示す唯一無二の個性派俳優と言えるでしょう。ムロツヨシさん独特の表情や話し方など、絶妙な演技力が多くの人を魅了しています。
プライベートでは多くの有名人との交流関係が注目されています。人の懐に入るのが得意で、誰とでも分け隔てなく接するムロツヨシさん。天性の“人たらし”と呼ばれるほどですが、幼少期を複雑な環境で育ち、人に嫌われないようにしてきたからだと明かしています。そういった家庭環境や苦労した下積み時代のことなども、隠すことなくオープンにしているところも好感度が高い理由のひとつでしょう。
このようなポジショニングによってムロツヨシさんは「好感度の高い唯一無二の個性派俳優」というイメージを持たれています。
プライベートとリフレッシュ術
- 休日の過ごし方:スロージョギング、昼飲み
- リフレッシュ方法:ジョギング、昼飲み、一人旅
休日はジョギングも
ムロツヨシさんはバラエティ番組で、堕落しないようにと休日のルーティンを作っていると明かしています。
朝起きて、運動のためにジョギングをしているとのこと。
走るスピードは通常のジョギングよりも遅く、ウォーキングよりも早いスロージョギング。
走ると気持ち良いと感じリフレッシュになるそう。
気持ち良く感じることがささやかな幸せだと語っています。
ジョギングから帰ったらお風呂に入り、読書や映像鑑賞、その後は昼飲みだそうです。
友人と昼飲み
“人たらし”と言われるほどのムロツヨシさん。
人との距離感や会話が絶妙に心地よいと多くの芸能人からも愛されています。
積極的にコミュニケーションを図っていて、俳優から芸人まで幅広い交友関係が注目されるほどに。
また、もともと誰かとご飯を食べたりお酒を飲んだりすることが好きだと明かしていて、在宅期間前は休日に友達を誘っては昼間から飲むことを楽しんでいたそうです。
楽しいと感じることや気持ち良いと感じることがリフレッシュになるとも語っていますので、現在また楽しい集まりが行われているかもしれませんね。
知らない場所へ1人旅
以前は人と飲むことがリフレッシュ方法だったそうですが、集まることのできない時期を経てからは、1人旅がリフレッシュになっていると語っています。
1人でいるイメージがないムロツヨシさんですが、2021年に、自由気ままに1人歩きする“街ブラ”ドラマ「全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの」に主演のセイノ役で出演した際には、ひとつの街を徒歩で移動することが想像以上に楽しかったと語っています。
街の深い部分を知る楽しさ、一人だからこそ自由に発見できる楽しさを感じたのかもしれませんね。
次なる展望は?
- 目標:自分に期待したい
いろいろな目標をもちたい
お芝居の道を山に例えると、いろいろな道筋を作って上っていかなければと考えていると語ります。
まわりが思っているような芝居、まわりが思っている芝居を裏切るような芝居など、道筋をいくつも作りたいとのこと。
ひとつ道を知っているからといって全てを知ったようではいけないという考えのもと、多くの道を作っていきたいと言います。
また、ひとつの道筋がうまくいったからといって続くかどうかわからないことは身を持って感じているので、時には遠まわりだとしても、さまざまな道をたどることは大切だと語っています。
自分に飽きないように、新しい挑戦をしていきたい
下積み時代が長かった分、仕事が成功することは本当に嬉しいこと。
だけどそこで満足して、同じようなことをやり続けたら自分に飽きてしまうという恐怖心が生まれたと言います。
自分の軸は喜劇だけど、プロデューサーや監督のおかげで自分が知らない新しいムロツヨシに挑戦できている環境を大切にしたいとのこと。
時代を見抜く力が衰えてくるときのために新しい挑戦をしていきたいと語っています。
初めてのことや、これでいいのかと感じるときの恐怖心を受け入れながら、真正面から向き合っていくのがムロツヨシさんのスタイル。
これからの自分にも期待したいと明かしています。
参考にしたい!成功レシピと具体的なステップ
人とのつながりを大切に
- 身につけるべきスキル:誰からも好かれる“人たらし”になる
- 重要な人脈の作り方:しつこくなること
- メディア戦略:有名俳優との仲をアピール
- プライベートと仕事のバランスの取り方:人とのつながりを大切に
誰からも好かれる“人たらし”
ムロツヨシさんといえば、幅広い人脈と交友関係が有名です。
俳優も芸人も分け隔てなく誰とでも同じように付き合える人とのこと。
“出会った縁は大切にする”と語っているムロツヨシさん。
“共演すると友達になる”と話していて、本当にそう思えるくらい交友関係が広いことが伺えます。
20年来の親友と呼ぶ小泉孝太郎さんも「踊る大捜査線シリーズ」で共演してからの仲だとか。
どんな人でも仲良くなるためにグイグイいくとのこと。
相手が人見知りでも、何度目かで仲良くなれると話しています。
幼い頃の家庭環境から、人が笑ってくれることが嬉しいと感じていたとのことですので、どうすれば相手が笑顔になるのかを考えながら生きてきたのでしょう。
小さな頃からの積み重ねが、人の懐に入るのが上手な理由のひとつなのではないでしょうか。
しつこくなること
仕事を取るにはこのままではいけないと、30歳を機にバイト生活をやめて自分を売り込む営業活動をしたムロツヨシさん。
とにかく名前を覚えてほしいというのもあり、「ムロツヨシです。使ってください。」「ムロツヨシを出してください。」飲み屋さんでは「ありがとうございます。ムロツヨシです。」など、誰?と思われようが気にせずに一直線にアピール。
相手の心境としては「一度使ってみたい」というよりも「1回使わないとまた来そう」と思われても、とにかく仕事がほしいという想いだったそうです。
この方法で「踊る大捜査線シリーズ」の本広克行監督や、「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一監督と距離を縮めることができたとのこと。
見た目の特徴があまりない自分をアピールするにはどうしたら良いか?と考え抜いた結果が「気持ち悪くなるくらいしつこくなること」だと語っています。
有名俳優との仲をアピール
とにかく自分の名前を知ってほしいと、もがいていた頃、当時から小泉孝太郎さんや小栗旬さんなどとの交流があったムロツヨシさんは、SNSなどで仲の良さをアピールしていたとのことです。
自身でも正攻法ではないと思いつつも、いろいろなところから知ってもらって、芝居を見てほしいという思いだったそう。
これもひとつの方法だったと語っています。
その甲斐あって、例えば「小泉孝太郎さんと一緒にいるこの人は誰?」と話題になることも。
「ムロツヨシ」を知ってほしいという思いに対して、有名俳優たちが協力するところに、ムロツヨシさんの人柄の良さが伺えます。
人とのつながりを大切に
交友関係が広いと有名なムロツヨシさんですが、自分から声を掛ける人以外に、友達から紹介されて知り合う人も多いそうです。
永山瑛太さんとは2005年の「サマータイムマシン・ブルース」で共演して以来の友達とのこと。
そんな永山瑛太さんには友達が多くて、何人もの俳優を紹介してもらったと明かしています。
また小栗旬さんと出会って、笑福亭鶴瓶さんなどの大先輩たちともご飯に行けるようになったそう。
他にもたくさんの人たちとの出会いがあり、そういった仕事に真剣に向き合っている人たちとの時間はかけがえのないものだそうです。
人の怖さを忘れて話しができるし、この世界のやりがいを感じることができると明かしています。
またムロツヨシさん自身も、まわりの人たちを引き合わせることもしているようです。
その時々で飲みたい人に声をかけているとのことですが、自身の経験上、多くの人との出会いと会話が大切なものだと実感しているからではないでしょうか。