貪欲であり続ける演技派俳優、松坂桃李さんの魅力とは?
- 松坂桃李さんのデビューのきっかけは?
- 松坂桃李さんのがどのようなキャリアを積んできたのか知りたい
- 松坂桃李さんの事務所は?SNS戦略はどうしてるの?
芸能界は魅力的で多くの人が憧れる世界ですが、その裏側やタレントのプロフィール、キャリアパス、ストーリーなどは意外と知られていないものです。
そこで、この記事では松坂桃李さんの
- プロフィール詳細
- キャリアの歩み
- 現在の所属事務所とその特色
- SNS戦略
- 私生活やリフレッシュ方法
などを幅広く解説しています。
この情報をもとに行動することで、あなたも自分自身の目標やキャリアに役立てることができるでしょう。
読み終わった後で、次のステップが明確に見えてくるかもしれません。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
松坂桃李さんのプロフィール
「SLAM DUNK」に憧れてバスケ部に入部
- 名前:松坂桃李
- 出身地:神奈川県
- 生年月日:1988年10月17日
- 職業:俳優
- 事務所:トップコート
- 趣味・特技:蕎麦打ち、バスケットボール
- 主な出演作:ドラマ「侍戦隊シンケンジャー」「怪盗ロワイヤル」、「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」「視覚探偵 日暮旅人」「ゆとりですがなにか」「パーフェクトワールド」「VIVANT」、NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」、大河ドラマ「軍師官兵衛」、映画「アントキノイノチ」「ツナグ」「マエストロ!」「不能犯」「娼年」「孤狼の地」「流浪の月」、舞台「ヘンリー四世」など
名前の由来
松坂桃李さんの「桃李」は本名で、中国の歴史家である司馬遷の「史記」に書かれた「桃(もも)李(すもも)もの言わざれども下自ら蹊(みち)を成す」という言葉から、父親がつけてくれたそうです。
桃やスモモの木は、たくさんの人が寄ってくる。
そんな誰からも慕われるような魅力的な人になってほしいという想いからつけられたと明かしています。
バスケットに打ち込んだ中学時代
中学時代はバスケットに打ち込んだという松坂桃李さん。
漫画「SLAM DUNK」がきっかけでバスケ部に入ったとのこと。
好きな登場人物、宮城リョータのドリブルや技を真似するのが楽しかったと語っています。
2019年に出演したドラマ「パーフェクトワールド」では、車いすバスケットボールをするシーンも。
撮影では車いすを動かすのが大変だったそうですが、バスケの経験を活かした演技を披露していました。
松坂桃李さんのデビューまでのステップ
オーディションでグランプリを獲得
- 芸能界に興味を持ったきっかけ:友人に誘われてオーディションに応募
- 最初のオーディションまたはスカウト:「チャレンジFBモデル2008オーディション」
- 練習生または養成所の期間:FBモデルオーディション後~期間は不明
- 初の仕事(CM, ドラマ, 映画など):ドラマ「侍戦隊シンケンジャー」シンケンレッド
- デビュー作(シングル, アルバム, 映画など):ドラマ「侍戦隊シンケンジャー」
友人に誘われてオーディションに応募
普通の大学生だった松坂桃李さんですが、友人に誘われて応募した雑誌「FINEBOYS」のオーディション「チャレンジFBモデル2008オーディション」でグランプリを獲得。
モデルとして活動するものの撮影は月に2回程度でアルバイト感覚だったそう。
当時は、この先モデルや俳優としてやっていこうという気はなかったと明かしています。
トップコートの養成所に所属
「チャレンジFBモデル2008オーディション」のグランプリの特典がトップコートの養成所「Artist★Artist」(現在は無いようです)への入校。
8期生として俳優を目指しレッスンを開始しました。
モデル活動をしながら俳優として映画やドラマ、舞台などで活躍できるようなレッスンで、「自分にとって成長できる場所」と語っています。
在校中に「侍戦隊シンケンジャー」のオーディションを受け、1次2次と進む度に特別レッスンがあったとのこと。
おかげで自信を持ってチャレンジできたことが合格につながったと明かしています。
初仕事は戦隊ヒーロー
「侍戦隊シンケンジャー」のオーディションでは主演のシンケンレッド役を掴み、俳優デビュー。
子どもの頃に見ていた戦隊ヒーローなので、決まったときはとても嬉しかったと語ります。
撮影は1年かけて行われるため、親の反対を押し切って大学は休学、撮影所の近くのそばで一人暮らしをはじめて早朝からの撮影に挑んだそうです。
戦隊モノは実演(ヒーローショー)などもあり、役を1年半くらい演じるとのこと。
それまで何事も続かなかった松坂桃李さんでしたが、続けていくことに楽しみを見い出せるようになったと語っています。
松坂桃李さんが注目を集めたきっかけは?
2009年 戦隊ヒーローで俳優デビュー
オーディションで勝ち取った「侍戦隊シンケンジャー」のシンケンレッド役は、松坂桃李さんのデビュー作にして、注目されるきっかけとなりました。
シンケンレッドがリーダーで「殿」、他の4人が「家臣」という役まわりで、冷静沈着でクールなリーダーという性格設定。
役者経験ゼロからのスタートで、セリフに感情を込めて言うことが大変だったそう。
セリフが上手くいったと思ったら体がついていかないなど、毎日が大変な勉強だったと語ります。
また「殿」にふさわしい姿勢や話し方を意識することや、クランクイン前から乗馬の練習をするなど、シンケンレッドに相応しい演技をするためにはさらに努力が必要だったと明かしています。
現在でも「シンケンジャー見てました」と声を掛けられるくらい、当時注目されていたことが伺えます。
朝ドラ出演でさらに認知度アップ
2012年にはNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」に出演。
松坂桃李さんが演じたのは、堀北真希さん演じるヒロイン梅子の幼なじみで、献身的に支える安岡信郎役でした。
幅広い世代の視聴者がいる朝ドラでの活躍でさらに認知度を高め、2012年「今年最もブレイクしたと思う俳優」で1位を獲得しました。
また同年は映画「ツナグ」に主演で出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞、日刊スポーツ映画大賞 石原裕次郎新人賞、日本映画批評家大賞 主演男優賞を獲得。
2012年は飛躍の年になりました。
舞台と映画で演じた「娼年」
松坂桃李さんと三浦大輔監督がタッグを組み、石田衣良さんの直木賞候補にもなった恋愛小説「娼年」が、2016年に舞台化、2018年に映画化されました。
両作品とも松坂桃李さんが“男娼”として性を表現。
舞台では異例のR–15指定が入るという、センセーショナルな作品として大きな話題に。
全公演が即ソールドアウトになる事態になりました。
舞台の2年後には同内容の映画が公開。
映画はR-18指定で、舞台では見えにくかった繊細な部分の表現やメッセージ性を持った作品にしたいという思いで撮影されたそうです。
それまで戦隊ヒーローや朝ドラ、大河ドラマや話題の映画への出演などさまざまな役を演じ、若手俳優から実力派俳優へと転換していくなかで、「娼年」は松坂桃李さんの役者に対する本気度が見られた作品となりました。
実際に作品を観た人たちも「松坂桃李がここまでやるのか」と驚愕。
過激な内容だけど、松坂桃李さんが演じることでしっかりとメッセージ性のあるものになっていると評価していました。
松坂桃李さん自身も、20代でいろいろな役や作品にチャレンジしたいと思っていたところにこの役がきて本当に良かった、20代に悔いはないと語っています。
まさに体当たりだった「娼年」出演以降、いただくオファーの仕事内容が目に見えて変わってきたとのこと。エッジの効いたものが増えていったと語っています。
助演男優賞を総なめした映画「孤狼の血」
2018年に公開された映画「孤狼の血」で松坂桃李さんは、主演の役所広司さん演じる常識破りな先輩刑事とバディを組む新人刑事役。
任侠映画路線のこの作品で松坂桃李さんは数々の映画祭における助演男優賞を受賞し、誰もが納得の素晴らしい評価を受けました。
3年後の2021年には松坂桃李さんが主演となって「孤狼の血 LEVEL2」が公開。
前作主演の役所広司さんから主演を引き継ぎました。
ハードテイストの作品でも主演が張れるほどに、日本の映画界になくてはならない存在になったと言えるでしょう。
現在の所属事務所を解説
個々を大切にしている事務所
- 事務所名:トップコート
- 設立年:1995年11月1日
- 代表者:渡邊万由美
- 主な所属タレント:木村佳乃、中村倫也、佐々木希、杏、菅田将暉、趣里、松坂桃李
人気も実力もある俳優が揃う事務所
トップコートは松坂桃李さんをはじめ、中村倫也さん、菅田将暉さん、木村佳乃さんなど、演技の実力はもちろん、人気もトップクラスの俳優陣が揃う事務所です。
それぞれが映画やテレビドラマ、ラジオ、舞台やCMなど幅広いフィールドで活躍。
また、トップコートの俳優同士が共演することも多く、個人推しだったファンが事務所推しになることもあるそう。
個性やフィールドが被ることなく、お互いの個性を活かした共演ができる点は、豪華俳優が揃うトップコートの強みといえるでしょう。
松坂桃李さん、中村倫也さん、菅田将暉さんはトップコート3兄弟と呼ばれ、事務所のイベントなどでは3人揃って出演することも。
トップコート人気を牽引する3名と言えるでしょう。
個々を大切に
トップコートの代表取締役である渡邊万由美さんは、旧渡辺プロダクション創設者の次女。
2019年にテレビのドキュメンタリー番組にトップコートの社長として出演した際、目の届く範囲の人数しか抱えないようにしていると明かしています。
その理由として、ひとりひとりの個性を認めて大切にしたいという想いがあるようです。
今では売れっ子俳優の中村倫也さんは売れるまでに15年かかったそうですが、その間、社長からは「あなたはそのままでいい」と言われていたとのこと。
花開くまでの年月はひとそれぞれ、すぐに売れることよりも、背伸びせずに自分のペースで努力してほしいという考えだそうです。
また事務所は実家のような存在でありたいとのことで、所属タレントが“自分は認められている”という安心感を感じられる事務所を目指しているそうです。
松坂桃李さんの芸能活動を分析!
SNS戦略とファン接点作り
- 主なSNSプラットフォーム:X、Instagram
- フォロワー数:121万人(X)、15.5万人(Instagram)
- 頻度:不定期
SNSはXとInstagramで発信
松坂桃李さんは、Xは2015年から、Instagramは2024年2月からはじめています。
投稿頻度はあまり高くなく、不定期。
仕事に関する内容が多く見られますが、お子さんが誕生した際にはTwitterで報告するなど、プライベートな内容も投稿されています。
作品への出演情報や、プライベートな発表も、Xがメインと言えるでしょう。
はじめたばかりのInstagramでは、神奈川県茅ケ崎市出身ということもあり、地元の鎌倉や湘南に行った様子も投稿。
これからどのような内容がメインとなっていくのか目が離せませんね。
トップコートの公式有料会員サイト「TopCoat Land」
「TopCoat Land」では、松坂桃李さんのマネージャーのつぶやきや限定動画、イベントや舞台の先行応募など、ここだけのコンテンツがたくさんあります。
またトップコートの家庭科部に所属する松坂桃李さんの蕎麦打ち企画や、松坂桃李さん中村倫也さん菅田将暉さんの3人企画「兄弟絵しりとり」に参加できるなど、ファンにとっては嬉しい企画が盛りだくさんのサイトです。
メディア露出とポジショニング
- 主な露出メディア:映画、テレビドラマ、舞台、CM
- ポジショニング:演技派俳優として高く評価され多くの賞を受賞
松坂桃李さんは多くの映画やテレビドラマで活躍しています。
ジャンルは幅広く、ヒーローアクション、人間ドラマ、感動作、時代劇エンターテインメント、コメディなど、満遍なく出演しています。
21歳でデビューしてから数年はイメージ通りの“真面目な好青年”を思わせる役が多かった松坂桃李さん。
20代後半からは自身でもいろいろな役や作品に挑戦したいと発言していたとおり、それまでにはない役を演じ好青年のイメージを返上。
振り幅の広い役者として認知度が上がっていきました。
ポジショニングとしては、主演としても助演としても活躍する演技派俳優としての位置づけがあります。
どんな役にも染まれるカメレオン俳優として、普通の青年から殺人犯までどんな役でも演じることができます。
インタビューでは今後もひとつにこだわらず満遍なくやっていきたいと語っています。
一方でプライベートでは2020年に結婚、2023年にお子さんが誕生。
結婚してからは好きなことの楽しみ方が変わったと、プライベートも充実しているようです。
このようなポジショニングによって「有名俳優になっても貪欲さを持ち続ける演技派俳優」というイメージを持たれています。
プライベートとリフレッシュ術
- 休日の過ごし方:ゆっくりと過ごす
- リフレッシュ方法:料理など好きなことに没頭する
休日はゆっくりと過ごしたい
もともとインドア派だという松坂桃李さん。
休日や家でゆっくりと過ごせる時間があるからこそ、仕事を頑張れると語っています。
結婚前は家でゲームをしていたことが多かったけれど、結婚してからは早起きして散歩に行くなど、アナログな時間が心地よいと思うようになったそう。
あまりにもゆっくりと過ごす時間は性格に合っていて楽しいとのこと。
ただあまりにもゆっくりと過ごす時間が多かったときには、「こんなに無駄な時間を過ごしていいのか?」と思ってしまったそうで、謙虚な性格が伺えます。
好きなことに没頭してリフレッシュ
料理にハマっていたことがあり、スーパー巡りから食材調達、調理するところまでが楽しいとインタビューで語っています。
どこのスーパーが安いとか、この食材はここにしかないなど、料理のことだけを考える時間がリフレッシュになるそう。
蕎麦打ちにもハマっていて、必要な道具を揃えて夫婦で蕎麦打ちをすることもあると明かしています。
他にもバスケを始めるきっかけになった「SLAM DUNK」は今でも好きとのことで、2022年12月に映画が公開される前も、とても楽しみにしている様子が伺えました。
休日はゆっくりと過ごしながらも、好きなことに没頭して無心になれる時間がリフレッシュになっているのでしょう。
次なる展望は?
- 目標:再会の多い役者になりたい
20代前半はデビューした頃のイメージに近い好青年の役や、明るい作品に多く出演していました。
そのような仕事が有難いと思いつつも、今のままだと甘えてしまいそうと考えていたそう。
主演もやらせてもらったけれど、まわりの俳優との実力の差に違和感を感じていたと明かしています。
そんななか事務所に「もっと別方向に振り切った役をやってみたい」と、主役ではなく脇役で経験を積んでいきたいと相談。
役や作品に偏りがないような俳優を目指すようになったそうです。
ただ単にいろいろな役をやってみたいということではなく、違う角度からのモノの見方や考え方を身につけたいと考えていたと語ります。
それからどんどん新しい現場に飛び込んでいき、20代に悔いはないと語るほど。
その甲斐あって20代後半ではそれまでにない役や作品に出演。
松坂桃李さんの引き出しの多い演技に、多くの人が魅了されていきました。
30代以降についてインタビューでは「出会いによって描いてきた円を30代でもっと大きくして、40代、50代をより良いつながりと再会の中で迎えたい」と語っています。
30代では演技の幅や作品のカテゴリーを増やすこと、多くの監督と仕事をすることが目標。
そしてそれまで一緒に仕事をしてきた人たちと、バランスのとれた俳優として再会できる役者になりたいと明かしています。
参考にしたい!成功レシピと具体的なステップ
出会いを大切にする
- 身につけるべきスキル:とにかく挑戦する
- 重要な人脈の作り方:出会いとつながりを大切にする
- メディア戦略:事務所の看板兄弟として露出
- プライベートと仕事のバランスの取り方:楽しみながら「安定」も目指す
「挑戦あるのみ」だった20代
謙虚で好青年な印象の松坂桃李さんが、振り幅の大きい役をこなせる俳優と言われる背景には、20代での「とにかく挑戦」があったからでしょう。
20代後半ではそれまでやったことのないような役や出会っていなかった監督や作品に触れて、自分の中に取り込むべく挑戦したとのことです。
その中で出会った作品「娼年」を観た白石和彌監督(後に松坂桃李さんが出演した映画「孤狼の血」を手掛けた監督)は、“ただの俳優ではない”と確信してオファーしたと明かしています。
やったことがない事を断る勇気があるなら、気持ちの中で9割怖くても挑戦する方が後悔もしないし、1割の好奇心があれば得るものは大きいはず。
挑戦し続けた結果、多彩な役をこなせる俳優として評価されるように。自身も20代でやれることはすべてやりきったと語っています。
出会いとつながりを大切に
俳優という仕事における最大の喜びは「出会いとつながり」と答えています。
デビュー当時は俳優をずっと続けていくイメージは持てなかったそうですが、さまざまな人との出会いによって、この仕事をしっかりと続けていきたいと思うようになったと語ります。
なかでも忘れられない出会いは初主演映画「ツナグ」で共演した樹木希林さんだそう。
緊張のなか、「適当でいいよの」という一言で救われたとのこと。
なんともいえない優しさと自然な包容力に深く感動したそうです。
他にも大御所と呼ばれる俳優たちの演技を見て、背筋が伸びるような思いをしたそう。そのような人たちとの出会いによって成長してきたと語っています。
出会いによって積み上げたものを大きくしつつ、40代50代はさらなるつながりと再会のなかで迎えたいと明かしています。
トップコートの3兄弟として活動も
松坂桃李さんは、同じ事務所の中村倫也さん、菅田将暉さんとトップコートの看板俳優として活動することもあります。
3兄弟と呼ばれ、事務所のファン向けイベントなどでは3人の企画も。
個人のSNSではあまり積極的な感じではないので、事務所が企画してくれることで、役者以外の松坂桃李さんを見ることができると言えるでしょう。
楽しみと安定をバランスよく
松坂桃李さんは、根底には「安定に暮らしたい」という想いがあると言います。
俳優という仕事は安定とはほど遠いのですが、それでも続けているのは“楽しいから”とのこと。
楽しみを見つけられず愚痴を言うくらいなら、多少不安定でも楽しみを見つけながら安定を目指したいと語っています。
結婚してからは「時間の流れるスピードが少しゆるやかになった」とのことですので、仕事以外の時間は、一人のときとは違う平和で穏やかな時間が流れているのでしょう。
仕事では安定を目指しながら楽しみを探し、プライベートでは穏やかな時間を過ごすという、そのバランスが松坂桃李さんが理想とする生き方なのかもしれませんね。